■成功率の考察と成功報酬に流れる理由
《どれぐらいのクリックを送れば成功するのか》
　100クリック程度では、恐らく成功は発生しません。1000クリックになるとチラホラ成功がある事でしょう。しかし、1000クリックとは即ち、0.5%のクリック率を考えると20万PVが必要になります。この20万PVにして漸く1000円程度の成功報酬が期待されるわけです。１ヶ月で10000円手にするには200万PV、１日７万PVのサイトを運営せねばなりません。というか、そんなサイトは運営できないでしょうから、そもそもお金を得る事はできないと主張したいのです。５年後にでも受け取るつもりですか？（笑）
　ここでクリックスルーの場合を考えてみましょう。１クリック５円なら１日1000PVのサイトがあったとして、１日25円・月750円となります。クリックスルーの場合は、多くの業者から広告を選択しているわけで、各ページに配置すればその数だけ乗算されます。10の広告を貼っていれば7500円です。購入者、入会者を期待して０円よりは、クリック毎の微銭を貰った方がマシでしょう。
　成功報酬型では１クリック１円未満になる事がほとんどなので、５円を堅実に貼った方が絶対にイイです。また、業者との直接提携で報酬金額に満たないとなると、１クリック０円です。成功報酬型は状況がほとんど読めません。成功報酬型で１クリック１０円に換算される報酬を出せた業者があったとして、１０の広告の内１つしかないなら、５円を１０貼った方がいいわけです。
　えっ？　ウチのサイトは１日100PVだから、１０の広告を貼っても月750円なんて侘びしい？　広告の位置を考えて成功報酬を期待したい？！　何を勘違いしているのか、100PVのサイトだから成功確率が上がるなんて事はない。10人に１人がクリックすれば１日10人、クリックした人の中で100人に１人が成功するという、あなたの期待する物凄い高確率であったとしても、１０日で１人成功、１ヶ月に３人成功、単価500円として成功報酬1500円／月です。100PVでは、やはり全然儲かりません。というか、100PVのサイトで大金を儲けようという根性を、逆にスポンサーや中間業者に利用されているのです。そういうサイトが10集まったとして、１つの1000PVのサイトよりも報酬は少ない。なぜなら、支払い額に満ちるまでに途中で諦める人だっているわけだから。あくまで、100PVのサイトにもチャンスがあるというに過ぎません。
　アクセスの小さいサイトには成功報酬の方が向いているというのは、要はギャンブル精神で行けという主張です。クリック保証だろうが成功報酬だろうが、そもそもアクセスの小さいサイトがクリックを送る事はできず儲けられるはずがありません。よって、可能性としては小さな成功が運良く自分のサイトに来る事だけを期待する事になります。つまり、アクセスの小さなサイトのほとんどは、成功報酬による収入は０同然で、運がいいサイトだけアクセスの割りに報酬が得られるというわけです。もちろん、その報酬は高アクセスのサイトと比べれば微々たる物でしかないです。大きなアクセスを持つ場合、そんな賭けをする必要がなくクリック保証を採用すべきというのはそこにあります。錯覚している人が多いが、小さなアクセスのサイトの100クリックと、大きなサイトからの100クリックに違いなんて無いのです。
　そもそもあなたのサイトへの訪問者は、（サーチでないならば）他のサイトへ訪れる為にやって来たのではありません。つまり、あなたのサイトをそっちのけで広告を押す可能性自体が低いのです。厳しい話、あなたのサイトのコンテンツへのリンクすら押さずに去られる可能性もあるのに、ましてや明らかに関係ない広告リンクを押す人なんてまずいないのです。もっと言うなら、スポンサーのサイトを訪問した人が、そのサイトを見る気になる可能性も小さいです。そもそも、お金を出して注文や入会をする為にあなたのサイトへやってくるはずも無いでしょう。更に追求するならあなたのサイトに来た人は、何か特定のリンク集ページで次々とリンク先を調べていて、100くらいのリンクの１つを選んで訪問したのかも知れません。訪問者は自分の目的のサイトを探しに、サーチへ戻る事が通常です。とにかく、成功を期待するのがそもそもおかしいのです。
　はい、以下の広告を押し、しかも入会・購入する為にこのサイトに来ましたか？　広告のお勉強サイトなのだから、クリックする気にはなっている事でしょうけど(笑)。

《アダルトはもっと厳しい》
　成功は1000クリックに１回と話したがアダルトではもっと厳しい。まずクレジットカード使用が常で、以前に(今も？)詐欺業者が横行し、信用の懸念により入会を躊躇ってしまう。詐欺とはそこら辺に落ちているようなエロ画像しかないとかそんなケースは可愛い物で、クレジットカード情報を得たのをいい事に、系列のエロ番組に次々と勝手に入会登録し、しかも利用者には海外から請求が来るは解約には応じないはで悲惨な状態になる事件も多発している。無料お試しがありながら、クレジットカード番号を入力させられ、無料期間中に解約しないと自動的に本登録となる場合もあり、しかも解約に２日かかると小さく書かれている(爆)　登録は５秒なのになんで２日もかかるの？　理由は単純、搾取したいから。サイト運営者が、そんな蟻地獄に誘導すれば漸く報酬が発生する。それで儲けるあなたのサイトはヒンシュク物だ。またそんな非道な事をやっている業者が快く広告料を払うのかという話にもなる。成功報酬なのに難癖つけられ踏み倒されるだろう。
　まともな番組を作っているエロ業者にはいい迷惑だが、悪質業者の噂を聞けば、気軽に入会なんてできない。それなりに内容がマッチしていれば1000クリックに１回の入会はあるだろう。しかし、少しでも離れていれば4000クリックに１回など、もはや報酬支払い額に達しないような状況に陥る(とあるアダルトサイトの人に訊いた話なので間違いない)。

◆成功報酬の方が儲かると錯覚
　当サイトとは全く逆で成功報酬を勧めるサイトもある。彼らなりに計算をし、成功報酬の方が儲かると錯覚してしまうようだ。実態としては成功報酬の広告ばかりを貼りまくっているため、成功報酬とクリック保証の比を出すと９割が成功報酬で１割がクリック報酬というお粗末な理由だ。その論理でいくと、クリック保証を中心に貼ったサイトは当然クリック保証の割合の方が大きいわけで論拠にならない。彼らの主張は「俺は月に10000円稼いでいる。その内の9000円が成功報酬だ」のような感じだ。しかし、クリック保証を優先しておけば、「俺は月に20000円稼いでいる。その内の3000円が成功報酬だ」となるのを知らない。クリック保証＋成功報酬というダブルの広告の場合、クリック保証がある場合には成功報酬は安くなる傾向にあり、どちらに比重を置くかでクリック報酬と成功報酬の割合は簡単に変わってしまう。
　他の比較方法でも勘違いしている。成功報酬をクリック単価に換算する方法だ。例えば1000クリックあって10000円の成功報酬だとすれば、１クリック10円だ。最近のクリック保証は５円でも大きい方なので、一見、成功報酬の方が儲かるような気がするが、実はクリック単価としては10円でも興味を持った人しかクリックしておらず、クリック率が悪くてクリックした人の中では成功しやすいという場合を完全に忘れているお粗末な計算だ。1000表示につき1クリックありクリック単価10円と、100表示につき1クリックあり単価５円を比べれば判るだろう。
　クリック保証を勧めない理由の１つとして「最近はクリック単価が期待できないから勧められない」というのは呆れる。クリック保証の方がサイト運営者に有利だからこそクリック単価が期待できなくなっているのが原因であり、成功報酬という不利な提携に誘導する為にクリック単価が下がったというのが結果なのだ。原因と結果を全く混同しているわけだ。
　クリック保証が儲からない根拠として、「月に1万円を儲けるには１日に300円程度、１クリック３円として１日100クリックを送る必要があるが、1000表示につき1クリックしかないので、１日10万PVが必要。」と主張する場合がある。成功報酬の広告だって１日100クリックを送るには10万PVが要るわけで、10分の1の10クリック送ったとしても300円の成功報酬が期待できるはずもない。成功報酬のバナーだとクリック率が高いと勘違いしている場合もある。
　とにかく、成功報酬を勧めるサイトは論理破綻している事が多い。なお、当サイトはクリック保証を勧めるという前に、成功報酬を相手にするなという主張が大きい。

《興味の薄い広告は錯覚しやすい》
　クリック保証＋成功報酬という広告があるとしよう。興味のある人くらいしかクリックしない広告は、成功報酬の方が儲かると錯覚する場合がある。クリックする人はクリック先の内容がほぼ完璧に把握できている。例えば、サラ金、保険、英会話、カツラ、レンタルサーバー…興味のない人は一切興味が湧かないわけで、クリックも当然されない。ただ、このような業種であっても、業種が不明なバナーを採用すればクリックされクリック保証の割合は高まる。
　リンク先の内容が明確ならば成功報酬の方が儲かるような錯覚があり得るが、リンク先の内容が明確である事は、一部の人の興味を惹くものの、残りの大半の人はリンク先の内容が不明だからこそ訪れたいという意欲が湧く。このポイントを知った場合には、成功報酬では儲かりにくい事を知ったに等しい。
　興味のある人しかクリックしない広告の代わりに、クリックされやすいクリック保証広告を設置すれば、その成功報酬よりは絶対に儲けられる。
　ともかく、成功報酬の方が儲かると思わされているサイト運営者がのん気にも成功報酬を勧める事はあり得るというわけだ。

《背理法による証明》
　成功報酬の方が儲かると仮定すると、業者がたくさん報酬を払っている事になる。業者は出来るだけ経費を抑えたいのだから、成功報酬ではなくクリック保証に流れるはず。最近は成功報酬が多くなっている事実と照らし合わせると明らかに矛盾する。となると、仮定である「成功報酬の方が儲かる」が間違いという証明になる。

《中間業者のコメントで証明》
　成功報酬が中心の中間業者のスポンサー向けページには「クリック毎の課金が発生しないのでリスクを抑えられる」のように記されている。つまり、クリック課金はリスクなわけだ。業者のリスク＝サイト運営者の収入というわけで、リスクを負ってくれない広告でサイト運営者が儲かるはずがない。
　業者にリスクがないのは解ったが、「成功報酬は業者もサイト運営者もリスクが著しく小さい」と称する事がある。クリック保証だって月極めだってリスクはないわけで、リスクがない事を成功報酬の利点と称する事には欺瞞がある。なお、成功報酬はサイト運営者にとってリスクがある。この話は当サイトを読み進める内に段階的に述べる。
　リスク回避というのは中間業者への支払い回避の事ではなく、サイト運営者への支払い回避という意味なので、そんな広告はサイト運営者に敬遠されるのが常識と考えて欲しい。

《報酬のカラクリと表示回数当たりの収入》
　成功報酬(特に高額)のカラクリを説明する。
・成功率が低く１クリック１円すら払えない。
・１クリック１円では魅力が薄くサイト運営者に貼って貰えない。
　そこで高額成功報酬の出番だ。１クリック０円となるサイトがほとんどなのだか、運良く辿って成功するサイトもある。大きな報酬が期待されるわけで、必然的に目立たせてもらえ、それなりのアクセスを得られる。ただし、賢いサイト運営者は、高額報酬＝成功率僅かを知っている。
　高額報酬は成功率が極めて低い事は述べたが、低額報酬の成功率が高いかといえば疑問だ。成功率以前に、低額報酬のバナーのクリック率がいいかといえば、もっと疑問だ。もし、そんなにじゃんじゃんクリックしてくれるバナーならばクリック保証があった方がいい。クリックした後の成功率が高かったとしてもクリック率が高いバナーであるとは限らない。報酬でサイト運営者に関係あるのは実はクリック率だけでもなく、成功率だけでもない。クリック報酬だけでもなければ、成功報酬だけでもない。総合したデータである「広告の表示回数当たりの収入」がポイントとなる。なお、この統計が見られる中間業者にバリューコマースがある。

■採用業者による錯覚誘導
★勧誘文句に騙される★
　成功報酬では、儲かる、簡単、正確、頼もしい…などという謳い文句が勧誘コピーとして存在する事もあるが、本当にそうならば、わざわざそんな事を書く必要はない。クリック保証では、いたずらに訴えかけるような文句は見かけないはず。
　よく勧誘文句で、あなたのサイトから１日３人入会すれば…のような仮定を行い、しかも10000円の金額が動くという、そうそうあり得ない成功例を設定し、１ヶ月で60万円、２ヶ月目には更新会員も含め100万円…雪だるま式に報酬が増えるとかうまい話があるが、それなりのアクセスを誇りながら１ヶ月に成功が一回二回あればいい世界なのを忘れてはならない。そーんなに儲かるなら、くだらない勧誘文など作っておらず、自分がアダルトサイトを開設した方が儲かるだろうに。それとも、その仮定とは１日１億PVのサイトか！？
　大してアクセスの大きくないサイトから１日５人入会してくれるならば、業者は１クリック５円で呼んだ方が経費が安い。どうしてわざわざ業者が経費を増やすようなマネをしようか？　１クリック５円なんて払ったら、とても採算が合わないから成功報酬になってるんだってば。雪だるまにしても、元々の雪が小さ過ぎたり、雪がなかったら幾ら待ってもだるまはできない。だるまができる頃には、クリック保証で幾ら稼いでいる事やら…。また、だるまになる前に雪が融けている事（スポンサーサイトが消滅）も多いというのに…。

《初心者を騙す成功報酬》
　ホームページ初心者に取っては、ホームページで稼ぐ方法が身に着いている訳ではなく、クリックスルーや成功報酬の意味すらままならない。また「自分の作った趣味のホームページで儲けてやろう」なんて考えて作成を開始する者は多くない。そんな中、「無料で報酬のチャンス！」と言われただけで、騙されてしまうわけだ。
　初心者サイトのアクセスなんて、広告を貼る気になったとしても、どうせ１日３０なので、「アクセスが少なくても大丈夫」なんて書かれてしまうと「確かに１日30人は来てるんだから、月に10人成功すれば10000円」という思考にも誘導されてしまう。
　実際には参加のメリットは「無料でシステムに参入できる」しかない。クリック保証をやっていた者にすれば、アホ同然の主張だ。「スポンサーサイトへ無料でリンクできます」の間違いだ。そのメリットが書かれていた中間業者のサイトのトップページには、なんと広告主の利点も書かれていた。広告主の利点=報酬少ない=サイト運営者の欠点という図式を忘れるな。サイト運営者に対し「タダでお金儲けのチャンスをやるんだから、これが常識と思ってやれ」のような態度だった。だが甘くはない、成功報酬のみなんて、賢いサイト運営者は手を出さないわけで宣伝にならず、結局はスポンサーが離れる事になる。現に流行っている中間業者はクリック保証のあるバリューコマースくらいだ。

《成功報酬にメリットなどない》
　成功報酬のみを採用する中間業者の主張するメリットとやらを挙げてみよう。
１．自分のホームページ・メルマガに好きな広告を張って収入を得られる。
　当たり前でしょうが。

２．掲載広告は自分で選べ、ページ内容にマッチする広告を載せ効果アップ。
　これも当たり前。

３．あなたのホームページからの成果に応じて、収入を得ることが可能。既に毎月数十万円の報酬を得ているサイト運営者あり。
　クリックスルーというシステムを知らない初心者もいる。つまり、あたかも成功報酬が常識の様に語っている欺瞞までも存在するわけだ。毎月数十万円って…一体どんなアクセス数のサイト？　成功を導くよりも難しいのは、１日1000PVを超すサイトの構築だ。

４．あなた自身による成果に対しても報酬を得ることが可能。実質的に広告主の商品を仕入れ値で購入・利用できる。
　通常は成功報酬の分は上乗せ傾向なので、利益を削って提供するわけではない。仕入れ値なんて笑わせてくれる。お金を稼ごうという人にまで売り込もうとは恐れ入る。

５．サイトに関する商品画像でリンクを作り、直接購入が可能な仕組みを作る事でサイトを充実させ、訪問者に成功を導く事が可能。
　それはもはや、商品を売るページであり、趣味で作ったサイトの一部とは言いがたい。

６．ホームページやメールマガジンで収入を得るチャンスが無償で提供され、双方に取ってメリットの高いシステム。
　無償なんて当たり前の事をメリットと称されても困る。チャンスではなく、保証が欲しいというのに。

７．バナー広告だけでなく、ページ内に自然に載せられるテキスト広告も豊富。
　まあ、成功しなければ払わなくていいわけで、リンク方法は関係ないわな。

　纏めると、成功報酬のメリットなんてある訳がないので、無料でお金を儲けるチャンスを得られ、商品を割安で買えますというだけだ。商品紹介ページを作れば無料で儲かりますってのはなにか違わないかい？　しかも、自分までお金を出して買うお店なんて…。一般的なメリットと言うのは全て欺瞞である事が判明した。
　リスクなしなんて言うが、数ヶ月掲載して手取り０円というリスクがある以上、リスクなしとは言い難い。確かにクリック保証で手取り０もあり得るが、その理由はアクセスの少なさが第一の原因なワケで、サイト運営者も身を弁えている。ここで言っているのはそれなりのアクセスを誇り、クリック保証ならある程度稼げるサイトが手取り０となる危険性の話だ。
　実は筆者も最初はアホで、テーマ不問で成功報酬5000円以上とか定率20%以上の奴だけ貼ろうとしていた。こんな方法では報酬０だっただろう。

★成功例を紹介★　※ここでの成功とは儲かるという意味
　クリック保証ではあまり成功例（サイト運営者が儲かった話）なんて示さない。示さなくてもアクセスがあれば成功（サイト運営者が儲かる事）は保証されているからだ。成功報酬では、成功したサイトを紹介している中間業者もあった。どうせその成功とは「アクセスの割りに」というわけで、１日５万アクセスのサイトに匹敵する収入を得ているわけではない。

《成功体験談にも笑わされる》
　「バナーを貼るだけで成果報酬が手に入るかも知れません。」とか成功談にあるが、バナーを貼るだけでクリック保証の話はなんでしないの？　とにかく、サイト運営者の報酬増に適したクリック保証の紹介や比較が全くない場合もある。

★本人申し込みO.K.★
　自分によるクリックはダメという規約があるのに、成功ならなぜいいの？　その業者の広告を貼るという事は、少なからず業者に興味が出るわけで、場合によっては自らが通常よりも割安で成功できる。ただし、同業者と比較し、成功報酬分を上乗せした金額が予め設定されていれば悪質となる。また、お金を儲けようと思って貼っている人にお金を使わせようという根性には同意できない。
　逆に本人申し込み不可となっている所は、公私混同させない意味で立派な業者かも。一方では、割引を狙う為に業者と締結するというサイト運営者も現れそうだ。まあ、これらは考え方次第なので、数学的にどうこうという話にはならず、筆者が斬る事はやめておく。
　なお、中間業者に登録しただけで、商品のメールが来るという状況でもある。ビジネスのつもりがあるなら、徹底して自分の売り込む商品を買わないくらいの意気込みが必要だ。えっ？　買わないと、いい所を紹介できないって？　ネットワークビジネスじゃないんだぞ！　ネットワークビジネスとは、物を買う可能性のある人を集め「自分の売る商品は自分で使ってみて売り込み易くなる」という心理を利用するなどして、買った人が更に別の人に広めて売らせようとするビジネスである。

★クリック報酬を高めてよ★
　クリック保証と成功報酬の２通りの提携を提示しており、「業界をご存知の方は、クリック報酬よりも成功報酬の方が着実かつ末永く高収入を狙えるのがご理解できるはず。」とかのたまう業者もあるが、だったら、釣り合いを取る為に、成功報酬に匹敵するくらいのクリック課金を用意すれば済む話だ。この業者は成功報酬の提携にしたくてしたくて堪らないようだ。何故にわざわざ業者がたくさん報酬を払う事になる提携を薦めようか？

■成功報酬の存在理由
★業者の経費節約の為★
　成功報酬型が最新の提携方式というならば、成功報酬型を採用する業者が多くなっているといえます。つまり、クリックスルーよりも経費が少ないから成功報酬型に流れるわけで、結果的に節約された経費はサイト運営者が受け取る金額の減少として現れます。という前に、元々サイト運営者の全員に広告費を払うつもりなんて無いのです。
　50%とか、とても成功報酬の高い条件の場合もありますが、そんな好条件であってもクリックスルーよりも経費節約という事は、好条件でない場合は話にならないのです。何クリックに一人、成功するか。この正確なデータを目にして初めて検討の価値が出ます。恐らく、その解析の結果は１クリック１円未満となり「不採用」です。
　１クリックの料金には、広報費が含まれています。つまり、取りあえず業者は自分のサイトを認知して欲しいわけで、その為に余分にお金を払っているといえます。一方、成功報酬型では、タダで認知してもらうような状態です。

★業者のリスク回避の為★
　クリックスルーの場合は、業者が大損することもあり得る。クリックして訪問してもらったはいいが、成功がなかった場合だ。もし１クリック○円で、加入率・購入率の小さい優良でない番組・商品だったら、業者は大損だ。しかしながら、サイト運営者は痛くない。
　一方、成功報酬型は成功しない限り、言うならば儲からない限りは払わなくていいのでローリスクだ。クリックスルーで業者が大損する分を、本来なら中間業者とサイト運営者が回収するはずなのに、回収できないとすれば儲からないのはサイト運営者となるわけだ。
　訪問者がどんどん成功に結び付けば、確かに両方が儲かるわけだが、訪問者がそんなに高確率で成功してくれるなら苦労しない。また、高確率が判っていればそもそも成功報酬をたくさん払う事にもなるので、クリックスルーを採用する。ちなみに、パナーがヘタレだったら、そもそもクリック者もいないし、当然成功報酬は発生しない（成功報酬は期待できない）。
　大体、業者は金儲けしようというのに、リスクを回避しようなんて虫が良過ぎやしないかい？　１つ言っておくと、成功報酬だけでは貼ってもらえないというリスクがある事を、業者の担当者は忘れないで欲しい。大損という程でもないだろうが、広告がサイト運営者に貼られなかったら、中間業者へシステム料だけを払う事になる。
　同じ話を持ち出すが、あまりにも低い成功報酬にしたら、誰にも貼ってもらえず、慌てて報酬を増やす事になる。また、貼られたのをいい事に単価を下げたりすると、信用がなくなり、もはや貼ってもらえなくなる。サイト運営者にすら信用されないスポンサーが、売り上げを上げられるとは思えない。

　成功報酬型の方が儲かると思わせる内容はサイト運営者を騙す行為だ。最新のシステムだか何だか知らないが、エンドユーザーの払うお金は一定なんだから、どこかが得を失い、どこかが損を回避して、どこかが依然として儲かるシステムだ。ローリスクな成功報酬型だとスポンサーが参入しやすい。しかし番組・商品が増えてもユーザーの払うお金は一定なので、サイト運営者が個々の提携で儲かるお金は少なくなる。
　スポンサーが増えて喜ぶのは中間業者でしかない。つまり、サイト運営者は得を失い、スポンサーは損を回避して、中間業者が依然として手数料を取るわけで儲かるシステムだ。

★業者有利の成功報酬★
　スポンサーにとっての話だが、クリック保証型では訪れた後が重要で、売り込みの強化が絶対条件になる。

	クリック保証	成功報酬
サイト運営者	スポンサーのサイトに左右されない	スポンサーのサイトが優れていないと無意味
スポンサー	自サイトが優れていないと損失の危険が高い	優れていないなら利益もないが、損失も小さく抑えられる

　広告収入というのは、結局は業者とサイト運営者の駆け引きなんだが、成功報酬ではサイト運営者の駆け引きのチャンスが極めて制限される。スポンサーのサイトに委ねられるからだ。いずれにせよ、成功報酬はスポンサー有利であり、同時にサイト運営者の報酬を減らす。

　上の表でスポンサーが勘違いをするといけないので、別の視点でも表を作っておく。業者有利というのは、あくまで広告が同様に掲載された場合や優遇して掲載された場合でしかなく、同様に掲載されない事、優遇して掲載されない事が、成功報酬の最大の問題である事を知るべき。

	クリック保証	成功報酬
サイト運営者	成功するかを気にせず、気軽に広告を掲載できる	チェックを厳しく行う必要がある、儲からないと判ったら広告を外したりと手間
スポンサー	あらゆるサイトに貼られるので、幅広い広報になる	ほとんど広告が掲載されないので、リスク回避以前の問題

　広告があんまり掲載されなければ、報酬のリスクは小さいに決まっている。株などの投資やギャンブルで金額的なリスクを減らすには、少ししかお金を使わなければ良い。しかし、それでは本末転倒だろう。

★報酬踏み倒し★
　１ヶ月のオーダーや会費を2500円として、マージン20%なら１人成功するだけで500円だが、あなたのサイトから１人も入会しない可能性を忘れてはならない。つまり、１ヶ月0.何人の世界だ。となると、報酬が発生するのは必然的に何年後かの世界だ、というかそれまでに踏み倒されている。この踏み倒しというのは、サイト運営者の諦めを誘う意味も含まれる。
　ここで成功報酬を50%にしてみよう。サイト運営者が儲からないという状況は依然として変わらない。100%、つまり代金を全てサイト運営者が回収したとしても、あんまり儲からない。なんでこんな事が起きるかというと、優良商品ならサイト運営者も業者も儲かる。しかし、優良でないなら業者も儲からないが、サイト運営者は本来受け取るはずの１クリック○円の収入未満である０円しか手に入らない。
　同じバナー（業者）ではそもそもクリックする人もどんどん少なくなるわけで、その上ある程度お金が貯まらないと支払われないので、アクセスの大きくないサイトに成功報酬広告を貼っても、支払い金額に満ちるのは何年か後なんて事もあり得、大抵は踏み倒されてしまう。広告料を踏み倒せるとなればますます業者は採用する事になる。また、きちんとサイト運営者に払ったとして、１クリックに換算すると１円程度なので痛くない。
　業者といっても数名の同好会同然の合資会社だったり、個人の有限会社もあり、その人達が食っていけるだけ儲かれば万端で、元々サイト運営者が潤うだけの報酬が発生するはずもない。会社設立というと手続きが大変のような気がするが、登記料の20万円程度で実は設立できる。
　以下の業者は大手が多い。よって、あえてリスクを回避したりはしないのであろう。どの程度の規模か調査してみよう。

　ここで、クリックスルーでも報酬を踏み倒す傾向の業者があるので注意！　支払い金額に満たない場合には翌月に持ち越せるが、翌々月になると２ヶ月前のデータは消滅するシステムもある。２ヶ月で支払い金額を満たすサイトなど大手でしかあり得ないので、ほとんどの小さなサイトは踏み倒されてしまうわけだ。「システムの都合上ご了承ください」と記されていても、そのプログラムは故意である。

★成功率と業者の負担状況★
　成功率が高い内容を用意できるなら、むしろクリックスルーで呼んだ方が経費が安くなる。10人に１人成功するような優良ならば、50円で2500円の内容を配信できることになるからだ。よって成功報酬型にする必要は無く、仮にしたとしても、10人に１人加入するような優良ならば、大儲けなので痛くない。

加入率	可能性	業者の状況
優良	1%	大儲けなので、配当を配っても痛くない。１クリック○円の方が、より利益があった。
まあそこそこ	9%	儲けてるので、配当を配っても痛くない。また、支払額まで貯まらないサイトを考えれば、１クリック○円と変わらない。
大した事無い	30%	あまり儲からないけど、配当を払う必要の無いサイトがほとんどだから安心。１クリック○円だったらやばかった。
駄目	60%	全然儲からないけど、同時に配当も払わなくてもいいので大損はしない。１クリック○円だったら大損だった。

　成功者が加入し続ければ報酬が半永久的に支払われるというようなシステムもあるが、そんな超優良な番組・商品を用意できるとなると更に確率が下がるわけで、期待する方が間違っている。同じ人がまた注文すれば３０日は成功報酬が有効とかいうシステムも、少し考えれば騙しだと判る。仮に商品を気に入ったとしても、同じ人が３０日以内に再注文する確率は０に近い。
　成功報酬では、もはやスポンサーとは呼べずパートナー（成功率が低い時は道連れ）でしかないのだ。確かに成功報酬でも儲けられる業者がある。しかし、それは結果論であり、儲からない業者の広告は依然として損に値する。ここで言う損とは、自分の大事なページを広告だらけにした金銭的ではない損と、クリック保証にしていれば儲かった分の金銭的な損である。

　以上、成功報酬型とは、優良（成功率高）というような通常はない場合のみ、大儲けの一部をサイト運営者に渡すだけで、儲からなかったら渡さないという馬鹿げた方式なのだ。確率的にはサイト運営者が１クリック○円の時よりも儲かることなどあり得ない状態である。儲かる事があるとして、ギャンブルで当たるような状況だ。
　エンドユーザーから集めたお金をどう配当に当てるかは業者の意向で決まる。儲かった時のみ配当を増やし、損した場合に支払わないというのは、まさに株である。それも実際の株とは異なり悪質な株だ。「株を買ってくれ、損することも多いけど、経営がいい会社の株なら儲かるぞ」となる。株では賢い人の方が儲けられるが、成功報酬型では賢い人は手を出さない。成功報酬型での成功例など、俺はギャンブル儲かってるといった主張でしかない。
　とにかく、クリックスルーなら、バナーを見るだけでいいが、成功報酬型では業者の調査をしないと適当に株を買うような状況でそうそう当たらず、調査するとなると無駄な手間が発生する。業者の調査をするそんな暇があるなら、アルバイトした方が1000倍は儲かる。と言う前に、調査したとしても、解析能力が要求されるし、誤るとますます儲からなくなる。
　思うに、売れない業者というのは、成功報酬にしてリスクを抑えたとしても広告から撤退する事になるだろうから、サイト運営者にはこの売れない業者がクリック保証の間に稼いでおくくらいの非情さも必要なのではないか？　どうせ広告から撤退するなら、せめてサイト運営者くらいは益を手にしたい。成功がなくサイト運営者はバカを見るわ、業者も損するわでは双方のマイナスといえる。

《何が有利か知る企業》
　笑わせてもらえるのは、企業が自分の商品の成功報酬を宣伝するページ(サイト運営者の勧誘)を作っている場合があるが、同企業サイトの別ページに貼られている広告はなんとクリック保証で、しかも別事業としてクリック保証のスポンサーを集める事もやっている。つまり、自分は有利な事(成功報酬)しか受け入れず、相手に不利な事(クリック保証)を押し付けているというわけだ。筆者はこの企業を批判したいのではなく、サイト運営者に「成功報酬は相手にするな」を納得してもらいたいという願いだ。それ以外に当サイトの意義はない。


◆モデルでカラクリを読む
　商品を売りたい業者があるとする。ホームページを開設するくらいはほとんど経費はかからない。経費を掛けるとすれば訪問者の増加が中心になり、広告を出す事が容易な方法といえる。モデルとして6000円の原価、売値相場が10000円の品があるとしよう。定率報酬が上がるに連れ、サイト運営者を誘いやすく、広告の貼られる数が多いと仮定する。

定率報酬	売値	報酬単価	利益単価	販売予想個数	利益
0% ※	10000円	0円	4000円	50	20万円
5%	11000円	550円	4450円	200	95万円
10%	12000円	1200円	4800円	300	144万円
20%	15000円	3000円	6000円	400	240万円

　※広告を出さないので報酬も0%
　広告出していないネット店で10000円で買える品があったとしても、商品を欲しい人はそのホームページを見つける事自体ができず、見つかった別ページで11000円であっても買うだろう。となると、定率報酬の5%を出して広告をたくさん貼ってもらえばウハウハというわけだ。延長として15000円であっても、そのサイトの訪問者が多ければ売れてしまうわけだ。このようなモデルで販売を行えば、何と商品１個当たりの利益を変える事なく、むしろ増やしながら利益だけを伸ばせる。
　以上は単なる机上の空論に過ぎない。実際には中間業者に登録したり、成功報酬のシステムを買う事により経費が掛かるし、ライバル業者と価格を競い、利益も大きく取れない。
　このようなモデルだと、サイト運営者が得る報酬は上乗せした分の一部という状態に過ぎない。クリック保証では利益を上乗せした分以上に食い込む事もあり得、業者の利益単価が1000円にしかならないとか、更には赤字状態になる状況もあり得る。これくらいでないとサイト運営者は儲からないのだから、いかに成功報酬が安いか解るだろう。成功報酬とは、サイト運営者にそのリスクを分散させるという行為なのだ。
　なお、クリック保証で利益を上乗せした分未満の報酬の場合にはクリック保証を率先して採用するはず。成功報酬に流れている以上はクリック保証で利益を上乗せした分未満の報酬（クリック保証の方がサイト運営者が儲からない）という事はあり得ない。

■オンラインサインアップ
★クレジットカード拒否傾向★
　クレジットカードに対し必要以上にセキュリティを気にする人は少なくない。つまり、注文が電話、FAX、現金書留など、ネットを通した成功にならない事が多いと考えられる。それはつまり、成功報酬が出ない。となると、せめてネットでしか受け取れない電子情報や無料登録の広告なら、少しはマシと言える。

★資料請求と入会申し込み★
　資料請求とネットでの入会申し込みの報酬はそれぞれ異なるわけだが、仮に500円と10000円としよう。資料には入会案内があるワケで、資料請求した人が入会したとしよう。これは入会の報酬としては扱われない。つまり、本来なら10000円の報酬なのに500円となる事が通常というわけだ。500円あるだけならマシだが、ネットでの入会のみを報酬として処理している場合には、入会の為の書類（検討の為に取り寄せるのではなく、クレジットカードが無いなどネットで入会できない場合の書類）を取り寄せる人の報酬をサイト運営者は丸々儲け損なっている！

　上の２つを纏めたオンラインサインアップ（ネットで注文確定）について語ろう。オンラインサインアップなら１万円くらいの報酬が出、しかも、自分のサイトがその商品を売り込むことが可能としよう。本来ならば月に何件も注文を取っているにもかかわらず、クレジットカードが必要なオンラインサインアップ以外の方法（まず資料を取り寄せ、申し込み書を書いて注文）を行う人も多くないだろう、つまり、月に何万円もサイト運営者は損しているわけだ。しかも、その損害金額を長期間累計していけば、途轍もない金額を儲け損なう事になる。実はこれは賢いサイト運営者でも見逃しがちだし、商品を売り込む以上に、クレジットカードまでも売り込まねばならなくなり、営業に限界が発生してしまう。月何万円も成功報酬を受け取りウハウハのつもりでも、実は更に何万円も貰えているのだ。クリック保証が必要なのが、これでわかっただろうっ。

◆各形式のポイント
クリック単価が高い…クリック率自体が低いバナーなので、取りあえずたくさん貼らせる事で訪問者・成功者を増やす。
成功報酬が高い…成功確率が極めて低いバナーなので、絶望的小さい成功率をサイト運営者に期待させ、取りあえずたくさん貼らせる事で入会者を期待する。
成功報酬が低い…サイト運営者を馬鹿にしています。相手にしてはなりません。
月極め…とにかくスポンサーはクリック率を上げようと、ENTERの文字のみのバナーなど、騙し同然でクリック数を増やそうとする。クリック単価自体は安いのだが、クリック率は良好なので、サイト運営者が報酬を気にする事はない。あえて気にするならば、騙しの場合はサイトの質が落ちる事だ。まあ、月極めの依頼が来るのは凡そ5000PV/dayを超えるアクセスだろうし、広告がない場合の質は良好と言えるので、致命的ではない。

◆テーマに合っていれば儲かるのか
　テーマに合っていれば儲かるという要素は正論だが、あえて難癖をつけてみよう。まず、テーマに合っているならば、クリック数も期待され、クリック保証があればそれだけ儲かる。
　自分のサイトには交流リンク先があるだろうが、そのサイトも似たテーマなわけで同じ広告を掲載している事が考えられる。それぞれのサイトでクリックされた場合、クリック保証ならば両サイトの収益に対し、成功報酬では成功したとしても一方のサイトしかあり得ない。お金儲けがテーマのサイトでよく見かけるフルーツメール（■□■　【現金１００万円】が毎月当たる！今すぐフルーツメールへ　■□■）だが、確かにお金儲けとテーマは合っているが、既に登録している人も多く、相互リンク先にも絶対にフルーツメールを紹介しているという有り様だ。成功報酬ではテーマに合っていても、ライバルが多いという不利な要素を抱えている事になる。となると、テーマに合わない方がライバルが周辺サイトにはないわけで成功報酬に向いているという要素もある。テーマに合ってライバルが少ない広告を貼ればいいのかという話になるが、それを見つける事は難しいし、ライバルが少ないという事は掲載数が少ないわけで業者が儲かっていない。
　テーマに合っているサイトなら儲かるというのは、商品を売り込めるページがあれば(作れば)、成功報酬の方が儲かるという意味だ。商品を売り込めるページを作る自体が大変であり、自分の作りたいページとかけ離れることになる。業者の中には「商品を売り込むページを作れば報酬が増えます！」というメルマガを執拗に送ってくる所もあるが、それだけの作業をするならば報酬を得るのは当然だ。

《テーマと合っていると思い込む》
　テーマと全く同じ広告だとサイト運営者が思っていても、訪問者層を全く外している場合がある。例えばＴＶゲームのサイトを作ったとして、ネットゲームの成功報酬を貼って成功がたくさんあるかというと実はない場合がある。訪問者が興味のあるのはＴＶゲームであり、たとえ無料であってもネットゲームに興味があるとは限らない。また、訪問者層も中高生と考えられ、成功に結び付きにくい。

★広告の蔓延とテーマ★
　成功報酬を自サイトに組み込む業者があるとしよう。無名ならば、まず貼ってもらえないだろう。仮に、貼ったサイト運営者があったとして。そのサイト以外は、その広告を掲載していないわけで、珍しい広告となる。よって、名前まで覚えてしまってるような見飽きた業者の広告よりはクリックされる可能性が高い。また、サイト運営者にはライバルが少ないわけで効率的だろうか。しかし、それだけ掲載サイトが少ないとすれば、業者の売上もあまりないわけで、いずれ潰れてしまう。
　一方、どのサイトへ行っても見かけるような成功報酬の広告があったとして、ライバルが多過ぎで効率は非常に悪くなる。
　この２つを考えると、普及度と安定度のバランスの良い成功報酬を発見するしかないわけだ。いや、そんな要素は調査したから判明するものではない。つまり、成功報酬で当てるのは既にギャンブルの域なのだ。
　仮にアクセスが相当なサイトがあったとして、あまり普及していない業者の成功報酬を採用したとしよう。テーマが合えばある程度成功し、業者も採算が取れるだろう。まあ、いずれは他のサイトも張り出し、他のサイトは効率的な収益を上げる事は難しい。
　ともかく、アクセスの大きなサイトが、あまり普及していない自サイトのテーマに沿った広告を設置した時のみそれなりの報酬を受け取れるだけで、それ以外のケースでは儲かる事を期待するのはおかしいわけだ。成功報酬では業者の開店当初から設置したアクセスの大きい一部のサイトのみが長期的な収益を上げられるだけで、それ以外のサイトでは報酬は無に等しくなる。

★クリック保証の衰退した真の理由★
　なぜクリック保証が衰退しているかをここでハッキリさせておこう。中間業者がスポンサーを募る場合「確実に訪問者を増やせ売上を伸ばせます」と囁くのだが、サイトのアクセスが増えたとしてもヘタレ業者が売上を伸ばせるはずもなく、クリック保証の場合、挙って「広告料だけ払わされて損になった」とクレームをつけたからだ。そこで中間業者は自社の利益を減らす事なくスポンサーのリスクを減らそうとした結果、サイト運営者の儲けが削られたわけだ。スポンサーのリスクが減る＝サイト運営者の収入が減るという図式は言うまでもない。

★アダルト広告★
《成功率の高いアダルト番組？》
　アダルト運営者向けの情報であるが、成功率が高い番組だからといって、その広告を貼って儲けられるわけではない。成功率が高いという情報を多くの人が得たとして、みんながみんなそのサイトの広告を貼る。もちろん、この事によって成功率が下がるわけではない。何が下がるかというと、クリック率だ。どのアダルトサイトでも見かけるような広告をクリックする人なんてあまりいなくなる。どんなに目立たせてもだ。仮に入会する人がいたとして、大勢のライバルサイトのどこになるやら…。また、その成功内容にも注意。単に買い物しただけでは駄目で、会員登録をした時のみ報酬、クレジットカード番号を登録した時のみ報酬など、あらゆる手で報酬を減らしてくるはず。
　なお、筆者はアダルト番組の成功報酬なんて貼った事ないが、ちょっと考えれば解る話だ。成功率が高いなんて噂に惑わされてはいけない。成功率が高いといえば、保険バナーも成功率は高いはずだ。それを貼ったからといって、そもそものクリック数が少なければ無意味となる。

《動画サイト》
　かなり競争率があり、仮に広告を設置し、それなりにクリックがあったとしても、「他のサイトで辿った広告じゃん」となり、１秒で閉じられる事がほとんど。それ以前に、スポンサーのサイト名すら覚えられる程に普及しており、クリック者があるかも疑問。

《アダルトグッズ》
　競争率はさほどではないものの、器具や媚薬に抵抗ある人は多く、クリック率がまず低い。仮にクリック者がいたとしても、通販に抵抗がある人もいる。各ショップの扱う商品は同じなわけで、動画のようなオリジナル性は全くなく、他の安いショップを探す意味がある。広告を出すサイトは既に広告費の分は高いわけで、広告を全く出していないサイトの方が安いのが当然。グッズ好きの通販マニアはネットで安いサイトを知っている。
　訪問者にグッズを売り込む自信があれば、むしろ自分が卸業者から仕入れて、ネットでショップ（オークションへの誘導でも可）をした方が良い。売れ筋の数点のみを集中的に売るなどすれば、在庫のリスクも小さい。

■成功報酬の種々の問題点
★サイト運営者は商品を知る事ができない★
　アフィリエイトに参加しても商品や番組の内容を知れるわけではないのだから、本当にリピーターがあるかなんて信用できない。まさか自分で買ったり、入会せねばならないなんて話ではないだろうね？

★チャージバック★
　クレジットカードを使った成功も多いだろうが、他人が勝手に番号を使った場合には「使った覚えがない」となりチャージバックとなる。そんなにあるわけではないが、当然報酬は無効となる。クリックして訪問しているわけなので、クリック保証では勝手に番号を使った人のクリック分もちゃんと報酬になっている。

★トラッキング機能★
　業者のサイトをお気に入りに入れて、別の日に成功したらどうなりますか？　成功報酬は発生しないのです。こう考えると、信用性の懸念も出てきますね。クッキーに残すという良心的な所もありますが、無期限ではなく、そもそもクッキーオフなら無効です。
　成功報酬ではなんと４割のデータが消滅すると言われている。つまり、１０回成功があっても、４回はいずれかの時点で消滅しているわけだ！　まず、クリックした時に既にその情報が失われている場合や、サインアップ完了までに失われてしまう場合などである。トラッキング機能が充実していないと、あなたのサイトから辿ったはずのデータは消滅するのだ！
　これを聞いて、成功報酬をやめたくなりましたか？　というか、この項目までにやめたい気分になってて欲しいんですが(笑)　成功報酬の悪はまだまだこんなもんじゃないですよっ。

★傾向とポイント★
サラ金…クリック率は悪く会社名を宣伝させられている
保険…クリック率は極めて悪く、クリックした人は成功しやすい

　上の２つは、どっちにしても高収入には繋がらない。まあ、サラ金や保険のサイトを作り、１日1000PVを達成する自信があるなら別だが。というか、そういうポータル情報サイトこそが広告を出して人を呼んでいた(笑)

塾・資格…クリック率はあまり良くない。資料請求の報酬は受けられても、入会報酬はまず受けられない。仮に資料請求後に入会する人がいたとして、報酬は資料請求の分のみ（いきなりネットで入会申し込みせねば入会報酬にならない）。
賃貸・不動産…サイトの内容が地域限定でないと効果が薄い。クリック保証でも、報酬は期待できない。

★むちゃくちゃ高い物を売らされる★
　某アニメGの、エレキギターだとか、パソコンだとか、バイクだとか…。宣伝しなければまず知りえないアイテムなわけだが、タダで宣伝させて、売れれば儲け物という感じだ。確かに新品バイクを売れば、1%でも7000円とか得られるんだけどさ…。なんかおかしくないかい？　バイクのセールスマンが報酬1%だったら、食っていけるはずがない。

★成功報酬の唯一の利点？★
　アダルトだと基本的に審査はないので、なーんにも取り柄が無くても成功報酬の広告だけのページを作って儲けられるチャンスがある。でもやっぱりチャンスに過ぎないんだよ。アクセスアップ、儲ける為には、これを欠かす事はできないのだから。成功報酬でアクセスの割りに儲けられる人であっても、このアクセスアップだけ容易でないのだ。
　とにかく、コンテンツの無いサイトが常時高アクセスを得る事はできないわけで、長期戦に向いている成功報酬に手を出してもやはり馬鹿を見る。

★儲からないんだってば！★
　Q&Aの「儲かるのか？」との質問には同じ事ばかり回答されている。「テーマに合えば」「宣伝次第で」「長期的には」とかだ。回答者も儲からない事くらい知ってるわけだ。回答に合致しなくてもクリック保証より儲かるならば、初めて「クリック保証よりも儲かる」と主張できる。
　クリックさせる為の努力は大きく反映されるが、成功させる為の努力はまず反映されない。つまり、「上手に売り込めば」というのは「クリック数を増やし、結果的に成功数を増やす」というわけで、クリック保証で上手に売り込んだ方が確実に報酬に反映されるため、成功報酬の勧誘の欺瞞が見えてくる。
　他の欺瞞として、月極めと比較して「工夫の余地があるので儲かる」と主張する。月極めは１万として、工夫しても売上を伸ばしても１万だが、成功報酬だと工夫次第では２万３万もあり得るという主張だ。しかし、０円もあり得るわけで、月極めの方が確実。あえて博打を打つ必要はない。月極めは前払い(または掲載後直ぐ)、成功報酬は後払い。どちらが収入に結びつくかは言うまでもない。
　なお、月極めはいつまでも一定の金額ではない。あまりに業者が儲かっている場合には、同様の広告料で増枠の申し出があるはず。つまり、月極めの方がより積極的に業者がお金を払ってくれる。成功報酬ではサイト運営者が積極的にならないと儲からないわけで、月極めを蹴ってまで採用するのはどう考えても間違っている。
　筆者の本音としては、クリック保証も成功報酬も充分には儲からない。クリック保証ならば一応金銭を手にでき、成功報酬ではほとんどできないというのが現状だ。クリック保証で儲からない事は、成功報酬が儲かる事を意味するのではなく、クリック保証未満でしかない事を意味する。

★もっと深く追求！★
《恐らく成功などしない業者》
・デザインや文章など、サイトの内容が解り辛く、サービスの質が悪い。
・価格設定が高い。
・業者の信用性が確保できない。
・加入、注文、登録フォームの入力が煩雑。

《詐欺同然の業者》
１．無料で登録できるサイトの成功報酬は一応期待できるが、報酬を避けようとなんと定率報酬にするインチキ業者がある。無料の登録なので、0円の60%は0円(爆)　中間業者の月々の料金が大きいので、もはやサイト運営者に払いたくないわけだ。
２．同業姉妹サイトなどへの広告やリンクが目立つように設置してあり、関連サイトへ訪問者を流して、そちらで成功させる。
３．ネットでの注文を嫌い、電話での注文を薦めている。たとえ成功しても、報酬が出ない！　通販などでトップページにフリーダイヤルの電話番号が記されているサイトは、報酬を逃れようとする典型業者。
４．銀行振込（実は成功報酬として扱われない）とクレジットカード決済（成功報酬になる）があり、「只今カード決済は調整中」と称して銀行振込に誘導する。サイト運営者は、注文画面まで調べる事はあまりないので、盲点を突いた卑怯な行為。

　スポンサーが自サイト強化による成功を高める戦略なら歓迎だが、成功報酬では成功させる工夫のみならず、間接的に成功しながら報酬を払おうとしない戦略を練られてしまう事もあるのだ。
　これらを考えると、成功報酬の汚さまでも見えてきただろう。広告掲載にもお金を払わず、クリックにもお金を払わず、成功にすらお金を払わないような状況に誘導されるのだ！　それが成功報酬の最大の罠だ！　さあ、少しでも見受けられる業者の成功報酬提携を直ちに避けよう！

トップページへ

次のページへ