成功報酬の謳い文句に騙されない為には
★条件付き確率★
 条件付き確率の説明は、「赤白2色の玉があり、引く確率は各2分の1とする。赤を連続して9回引いた場合に、10回連続で赤となる確率は幾らか?」という例題で行うとする。答えは2分の1だ。確かに、2分の1という高確率なんだけどさ、「赤を連続して9回引いた場合に」というのは、もはやあり得ない確率なので、あたかも当たり前のように述べられている仮定に惑わされてはいけないという話だ。
 成功報酬の謳い文句は「月に30件の成功を取った時…」「その中の7割がリピーターになったと仮定して…」のように、必ず仮定で説明される。確かに仮定のような状況になった場合には儲かるだろう。しかし、その状況になる確率は無に等しいので、仮定に惑わされては馬鹿を見る。

★成功率階層型クリック保証★
 成功率階層型クリック保証とは、成功率がいい時にはクリック単価が上がり、悪い時には0となる方式だ。これに騙されてはいけない。成功報酬よりもサイト運営者に不利だからだ。
・成功率0.5%…クリック単価40円
・成功率0.3%…クリック単価20円
・成功率0.2%…クリック単価5円
・成功率0.1%…クリック単価2円
・成功率0.05%…クリック単価0円
 実は成功報酬をクリック数で割っているだけで、成功報酬と同じ、もしくは更に損をする仕組みなのだ。勘でクリック保証が有利である事を知っている人もいるので、クリック保証と聞けば飛びついてしまうかも知れない。よって、このようなクリック保証に騙される可能性は無きにしもあらずだ。成功率に関係なく保証されるのをクリック保証というわけで、完全に騙しといえる。
 40円なんかに惑わされてはいけない、その確率で成功する番組なんてインターネットに1つも存在しない。つまり、絶対に40円なんかあり得ないので提示できるわけだ。それとも200クリック以内にたまたま1件の成功があったら、その広告を外すのかい(笑)? 多分、それを防ぐ為にクリックはリアルタイムでも成功はやや遅れて承認されるなど、システムのせいにした対策が存在するはず。
 サイト運営者が売り込めばイイ? だから〜、売り込んでクリック数が増えた場合には率が下がるんだってば〜。売り込みこそが成功率を下げる場合だってある。売り込みこそがクリック率を下げる場合だってある。
 ここまでで述べたが成功率などほとんどないのだから、どうせ0円になる。最悪の提携システムといえる。まあ、どうせ0.05%の成功では支払い額に達しないので同じ事なんだが。クリック数を増やしたとしても成功率が下がり儲からず、本当に興味のある人にだけクリックさせたとしてもクリック数が下がるので儲からないというのは、ある意味成功報酬よりも悪いシステムだ。
 某有名な業者だけでなく、個別にダイレクトメールでこの階層型クリック保証の誘いがあったサイト運営者もいるだろう。というのは、成功報酬ではサイト運営者は儲からない事に気付くわけだが、それと同時に業者はサイト運営者に貼ってもらえない事に気付く事になる。となると、何らかの騙しでサイト運営者に貼らせるしかないわけだ。

★ランクダウン★
 スタート時には1クリック5円で報酬を得られるが、成功がないと3円1円0円と下がっていく方式。逆に上がる事もあり得るが、そんなに質のいい人ばかりを送ろうと思うと、どうしてもクリック数が制限される。クリック報酬が上がり、仮に単価10円になったとしても、そのクリック数が少ないわけで報酬自体が美味しいわけではない。成功報酬もあれば、その報酬も得ているわけだが…。
 いずれにせよ、成功率が高くクリック数も多いなんて事は実質考えにくい。なぜなら、クリックを大量に送れば必然的に成功率も下がり、成功の可能性が高い人だけを送れば必然的にクリック数は限られるからだ。訪れてみないとそのサイトが判らないような広告の設置(もっと詳しく知りたいという要素を含む)ならば大量に送れるが、成功率は下がる。また、予め訪れた先の内容が判明しているならば、クリック者は限られてしまう。仮に成功率が低いとしてもそれだけ大量にアクセスを送ってもらえたならサイトの宣伝になるわけで、これを嫌う業者は自分勝手過ぎる。

★成功率階層型ボーナス★
 正規の報酬に加え
・月に成功10件〜19件…1件につき1000円ボーナス
・月に成功20件〜29件…1件につき2000円ボーナス
・月に成功30件以上  …1件につき3000円ボーナス
 ボーナスに該当する成功実績を上げられる可能性はまずない。可能性以前に、物凄いアクセスのサイトを運営せねばならず、そんな才能がある人などいないという意味でも可能性がない。

 階層型クリック保証を含め、こういう方式を考えた人は頭の悪い人は飛びつくと思い、実際に飛びついているんだろうけど、頭のいい人が見ると、新たな形式を見る度に欺瞞ばかりを知る事になる。ボーナスを目指して頑張る人いるんだろうね。確かにボーナスは嘘ではないだろうが、それが実現するかは別の話だ。可能性が極めて低い要素というのは、可能性が無い状況よりもタチが悪い。なぜなら、可能性がある以上は期待してしまうからだ。

★金額階層型報酬★
 あなたのサイトから
・30000円の番組に加入した場合…70%の報酬
・20000円の番組に加入した場合…55%の報酬
・10000円の番組に加入した場合…40%の報酬
・5000円の番組に加入した場合…30%の報酬
 予め報酬以上のお金を上乗せして(付加価値を高めて)おけば、報酬は払っていないに等しい。こんな危ない橋を渡れるのは成功報酬ならではだ。しかも、次の月からは、ちゃっかり10%の報酬になる(爆) なお、この形式は成功時に特別ボーナスが出ると考えればよく、70%とかは単なる数字のマジックに過ぎない。

★紹介システム★
 あなたのサイトを辿り、中間業者に登録するサイト運営者がいた場合、そのサイト運営者の利益の5%を吸い上げられるとかいうシステムだ。これ自体は特に批判するつもりはないが、既にネットワークビジネス(商品を買う人を紹介する事によって益を得るシステムで社会問題となっている)の域にあると認識すべき。そもそも、紹介料を受け取るという事は、自分はそれ以上の紹介料を上の人に払っている事を忘れてはならない。現に50%の報酬のはずなのに、15%とかを差っ引かれているはず。しかも、下からは5%しか来ない。
 そして、紹介システムには「ライバルが増える」という恐るべきリスクを負う。確かに自分の紹介した運営者からの利益を手にできるが、同時に自分が直接利益を出すチャンスを失ったといえる。もし、業者と直接提携していたとしたら、自分の紹介する商品を他のサイトでも紹介するわけで、強力なライバルを自ら作る事になってしまう。自サイトに商品への営業力がなく、サイト運営者に営業する力ならありそうなら、導入するのもいい。
 まあ仮に紹介システムによって入会するサイト運営者を何人か下につけたとしてダウンに10000円というそこそこの月収があったとして、あなたは500円でしかない。他には2000円とか5000円とか烏合の衆の5%があったとして、月々のネット代+サーバー代がやっとだろう。
 なおクリック保証でも、紹介する事は自分の首を締める場合もあるので、成功報酬とほとんど同じ意味の紹介システムには手を出さない方がいい。特に中間業者と提携するスポンサー数が少ない場合は要注意。

★ノルマがあって堪るか★
 成功している人というのは、売り込む努力をしているのだろうか? それだけ労力を使うなら、場合によってはそれなりの報酬を得る事になる。クリック保証ではクリックさせる労力だけで充分だ。
 成功報酬型は営業職に喩えられる。売上を上げれば営業手当は増える。成功報酬ではノルマはないにせよ、売上がなければ営業手当てを貰えない営業職に就いているに等しい。基本給0円+営業手当という条件で勤務していると考えればよい。情報収集に馬車馬のようにネットを飛び回って、漸く営業手当てが手に入るという話に過ぎない。労力を払わずして一攫千金のはずが、営業させられて漸くチャンスではギャンブル未満だ。また、確かに金銭的な損はないから、それだけがやっぱりメリット(笑)かいな? お金を払うリスクはないとはいえ、例えばあなたが1ヶ月どこかに働いて給料が出なかったら、お金を払うリスクはないにせよ、やはりお金を損した事には変わりない。つまり、成功報酬というのは只働きという金銭的リスクがあるのを忘れてはならない。登録が無料というのは、登録料を取られ只働きなんかさせられたら、もはや悪徳商法状態なので、無料にするしかないわけだ。
 成功報酬では、いつの間にか都合のいい営業マンにされているのだ。雇用関係がなく、商品を必死に売ってくれるという労働者に。アダルトならば「別の店で5000円の品を20000円で売れ! そしたら5000円やる。客を呼んだくらいじゃ金はやらん。」が実態だ。元々売れないから営業が必要なのは予想できよう。誘う時は「別の店はクリック保証で、還元率を換算すると10%の報酬で儲からないけど、ウチは25%も払うから儲かる!」だから更にタチが悪い。成功報酬では還元率を強調する事が多いが、報酬とは成功率との掛け算なわけで、成功率×還元率が1%×10%と0.1%×25%ではどちらが儲かるか数値ではっきり現れる。数学の苦手な人は相当な割合でいるだろう。こういう言い方もなんだが、筆者のように大学で数学の単位を幾つも取って来た人間はそういない。ともかく、報酬を求める式すら導けないサイト運営者が多く存在し、ちょっとは賢い業者の謳い文句に騙されてしまうのが現状と言える。

 このページのシステムも含め成功報酬を考えると、サイト運営者は成功するように奉仕せねばならない。これでは、もはや何者かに使われる身だ。あくまで「広告を貼ってあげる」という精神を忘れてはならない。サイト運営者が優位を忘れてはハマる事になる。
 サイト運営者は、単純にクリック保証をやればいいのだ。言葉巧みに「こっちの方がより儲かる」というシステムは、数学(確率統計)と経済学(心理的要素も含む)に長けた者が編み出した、いわばサイト運営者を騙して報酬を減らすシステムでしかないのだ。「クリック単価が高くなる」「クリック報酬+成功報酬」以外に、より儲かるシステムはない!
 仮に新システムで報酬が増える者がいたとして、全員ではなく、損をする者まで現れるシステムと言える。つまり、総合的にスポンサーの負担を減らす事によりスポンサーを増やす中間業者の策略なのだ。

 漸く成功報酬とは何なのか見えてきただろう。図式としては
・スポンサーはリスクを回避できるのでドンドン参入
・スポンサーが増える事により中間業者が潤う
・サイト運営者がクリック保証よりも金銭を手にしにくい
 なんと成功報酬とは、中間業者が益を得るための策略とも言えるのだ。道理で各社がスポンサーを集め、成功報酬システムを導入しているわけだ。中間業者が儲ける事は強くなり歓迎すべきだが、サイト運営者が儲からないのは歓迎できない。

 成功報酬はどんどん販売利益に占める割合を増し、更に勢力を拡大しつつある。そりゃそうだ、儲かった時しか払わなくてよくリスクが小さいわけで、どんどん成功報酬に流れているんだから。アダルトに至っては、付加価値を極限にまで高め、本来なら売れるはずもない番組を売ってしまうような凄い才能を持つ者を発掘する目的で大勢のサイト運営者を巻き込み始めている。
 そろそろ、食い止めないかい? 成功報酬を無視して、クリック保証しか相手にしないなんてできるのは、サイト運営者だけなんだよっ。

★ホームページを豊かに?★
 テーマに合った成功報酬・商品の紹介なら「あなたのホームページのコンテンツを豊かに」などと綺麗事まで並べる勧誘もある。豊かになるのは中間業者と広告主の懐だけだ。その論法なら、クリック保証の商品紹介でもホームページのコンテンツを豊かにできるわけで、マインドコントロールに過ぎない。
 ところで、このホームページは豊かだよねー。ページを開く度に、他ジャンルのサイトへの扉が開けているんだよ。

 しかも、普段は広告を無視するのに、このサイトでは気がかりにまでなっちゃう。ここまでに1回も広告押してない人は、ある意味凄い。いや、筆者の文章が凄いので、それに惹き込まれて、広告を押す暇も惜しんで先に進んでしまったただけか(笑)

★登録だけでいきなりボーナス?★
 登録するだけでいきなり5000円のボーナスが支給される場合もある。もちろん、支払いは10000円以上になってからだ。たった5000円を稼ぐだけでも大変なのがバレバレのようだ…。既に5000円が貯まっていると、残り5000円を埋めようとサイト運営者には頑張るという心理が働くだろうね…。そのヒマでバイトしようよ、条例水準以下の時給500円でも1日で稼げるよ。どうせ、成功報酬なんてこき使われるに等しいんだから。
 ここまででも馬鹿げた話なのに、この5000円には但し書きがあった。1ヶ月以内に残り5000円を埋めねばならないのだ。1ヶ月経ってしまうとボーナス分は無効になるわけだ。言っておくと、アクセスが大きくないとクリック保証で5000円貯めるのも簡単ではない。つまり、アクセスが小さくしかも成功報酬にしたら、5000円の為に相当な努力が必要になる。つまり、登録したはいいが、5000円は無効になる可能性が高い。そもそも、登録するという事は、それまでは広告がないようなサイト、即ち、儲ける方法が全く身についていないサイト運営者というわけで、仮にサイトのアクセスが大きかったとしても、非効率な収入しか生み出せないはず。半年くらい続けて漸くコツを掴んでくるような状態なわけで、広告サイト初心者が1ヶ月で5000円なんて、到底無理と言うわけだ。なお、現在月6桁収入の筆者も、1ヶ月目は1500円でした(笑)。アクセス数的には、当時の数倍でしかありません。
 仮に5000円貯まったとして1万円を受け取れるわけだが、既に1万クリック以上を送っているはずで儲け損なっている。また、一応お金が手に入る事は確認できたわけだし、ボーナス5000円は逃しても、仮に3000円が貯まっているならば続ける人も出てくる。一方では、その3000円を捨てる人もいるわけで、これこそが美味しいのだろう。
 なお、仮に登録するだけで報酬の初期値としてお金を貰えたとしても、非常に不利な事をやらせられる事には変わらず、例えばあなたが1ヶ月どこかで働いて5000円しか貰えないという状況は、ボーナスを得たわけではないし、儲かったわけではない。

★心理学の利用★
 心理学科は人文学部のみならず経済学部に属する事もある。それを念頭に置き話を進めて来た。この項目のみならず、心理的要素は色々と述べて来たが、もっと筆者が心理学に詳しければ、更に多くの心理的要素をピックアップできているだろうか。
 単純に謳い文句に騙される心理の一方では、人間には可能性が低い程、それを期待するという心理もある。異性ににモテモテで高収入の職業に就ける人なんて僅かだというのに、それを目指して(なれる事を期待して)進む人も少なくない。

★計算せよ★
 業者の儲けが同じでも、成功報酬の提示が40%の場合には40%分の料金が上乗せされているだけなので、上乗せが大きい程に成功の可能性が小さくなってしまう。
 本来ならば原価5000円で仕入れて、10000円で売られる物を20%の報酬にすれば2000円が運営者、3000円が業者となるが、売値を20000円にすれば、40%の報酬と称して8000円が運営者、7000円が業者となる。しかし、10000円の商品よりも売れるはずはない。
 果たして、どっちが儲かるのだろうか? 確かに40%の報酬というのは儲かりそうな雰囲気だが、成功率も加味した金額が報酬である事を忘れがちだ。相場の解りにくいものが適用されれば、ますます混乱する。

★矛盾を探れ★
 同じページに「高額な成功を上げれば一攫千金」と書きながら「長期的なビジネスに最適」とか、背反する紹介ページまでも存在する。まさか、どっちも信用する気? どっちも「期待できる」に過ぎない。長期とか言うが、スポンサーはもちろん、サイト運営者に関しても、一般的なホームページの栄枯盛衰を見ていると、長期的な展望は避けた方が良い。

《長期的という言葉に騙されるな》
 チャットなどで会員を獲得する場合、サイト運営者の永久登録となり、お金を使った15%とかが支払われるシステムがあったとする。延々と15%が払われるわけで、クリック保証よりもずっと儲かる気がするが、流行のようなものなので、永久にはならない。業者がある日突然、チャットを辞めて出会い系サイトやアダルト動画サイトに転身しないとも限らないわけだ。それならまだしも、全然儲からない業者ならば、赤字倒産もあり得る。永久どころか、僅かばかりの報酬の支払いすらままならない。
 ギャンブル精神も理解できないではない。筆者も円の低金利には呆れ果て外貨預金を考えたが、よくよく計算すると、外貨を購入した時点の手数料で2〜10%の損益が発生し、定期間運用できなくなるわけで、高金利に騙されてるのが現状だ。話は逸れるが銀行サイトで外貨預金の紹介が目立つのは、単に銀行が手数料を得ようとしているだけだ。よって、この手数料が小さい銀行でやらないと無意味。ちなみに、外貨預金は金利ではなく、為替変動で儲けるのが常識。相場の予想が外れた場合のみ、金利で運用するのが良い。

★裏を読め★
 成功報酬では「当社は成功率が高くリピーターが多く、あなた様に多くの還元が可能です」など、いたずらに訴えかけるような文句が見受けられる。似たような事は何度も書くが、そんなに成功率が高くてリピーター率も高くてサイト運営者が儲かるんなら、業者はもっと儲かるんだろうから、クリック単価を100円にしてくれよー。そんなに成功率が高くてリピーター率も高い番組なら、1クリック5円で呼んだら、さぞかしスポンサーはボロ儲けだろうに、どうしてサイト運営者にお金を配布するなんて優し過ぎるのかなー?
 「既に世界中の多くの企業が成功報酬を導入」とかあるが、「世界中の企業が効果的な宣伝方法(経費節約の方法)を知った」というわけだ。決して、サイト運営者がやるべき方式と認定されたわけではない。効率的なマーケッティングというのはサイト運営者にも効率的なのではなく、報酬が減る事による非効率的と考えるべき。早くサイト運営者も「成功報酬では損する」を知らないと、いつの間にか成功報酬を常識にされて、報酬の少なさまでもが常識にされていまう。
 命題論理学を使った裏も読めるといい。「宣伝次第では大きな報酬を得られる」の裏を読むと「通常の宣伝では報酬は期待できない」というわけだ。「テーマと似通っていれば最適」は「テーマと少しでも違えばクズ広告」となる。「売上が多ければ多いほど収入も多くなるという無限の可能性が期待できる」の裏は、「売上がなかったら収入は0だけど、期待だけは常に持てる」となる。成功報酬には、なにやら不確かで曖昧な勧誘文や期待を煽るような謳い文句ばかりなのが目に付くはず。
 クリック保証では簡単な数式で解析できるが、成功報酬ではそれなりの数学の実力が要求される。逆にいえば、一応の数学の実力のある者が、数学が苦手なサイト運営者への配当を減らそうと用意した形式が成功報酬だ。ちなみに筆者は数学の成績は良く、多少の数式に騙されるわけがない。
 クリック保証では透明感があるので謳い文句をある程度は鵜呑みにしてもいいが、不透明な成功報酬では謳い文句の裏を読むテクニック、またはこのサイトのような情報が必須である。


★補完せよ★
 裏を読むのよりもテクニック(頭脳)が必要なのは補完である。「アクセスの小さいサイトでもチャンス」を補完すると「あくまでチャンスというだけで保証ではない。アクセスが小さいサイトに期待しているわけではない。期待しているのは、中途半端に貯まった報酬を諦める人。」となる。中途半端に貯まった報酬というのは、10000円で支払いに達するとして、半年経っても5000円くらいしか貯まっていないお金の事。成功報酬が全然駄目なのに気付いて別の中間業者との提携に切り替える場合や、サイト閉鎖と同時に、そのお金を諦める人が多いわけだ。
 「テーマと似通っていると宣伝次第で成功率が上がる」これは確かに正論だ。これを同意の別の文章に書き換えると「その広告に興味のある人の成功率を高める工夫ができる」となる。しかし、これでは全体を捉えていない。興味がない人は依然としてクリックもせず成功には結びつかない。補完というのは「あまり興味のない人にもクリックさえさせればクリック保証では収入になる。元々興味がないので成功はないのだが、クリック保証な訳で成功なんかしなくてもO.K.」という要素となる。つまり、成功報酬の利点を補完すると、同時にクリック保証の利点が見えてくるのだ。クリック保証の他の利点として「テーマと似通っていると宣伝次第でクリック率が上がる」=「その広告に興味のある人のクリック率を高める工夫ができる」も同時に生まれる。
 更に補完を続けよう。「リピーターがあれば、雪だるま式に報酬が増える」を補完すると、「リピーターを予め見込んだ金額がクリック保証単価に含まれている」となる。「アクセスの小さいサイトでもチャンス」を補完すると、「アクセスがある程度あれば、テーマに沿わない広告であっても、訪問者の中にはある程度の割合でその広告に興味がある人がおり、クリック収入になる」となる。「相当なアクセスを誇り、成功報酬で月10万稼いでおり、中間業者への信頼も篤い」を補完すると、「相当なアクセスならクリック保証にしておけば更に儲かっており、更に信頼が篤い」となる。
 もう解ったかい? 成功報酬の利点というのは、クリック保証の利点だったわけだ。元は「ホームページに広告を貼って収入を得る」なんだから、利点に違いがあるわけがない。あるとすれば配当率が成功報酬では低いという事実のみ。ともかく、成功報酬だけに特化された利点など存在しない。

 こういう内容を読むと、そろそろ筆者の頭の良さに気付いたと思う(笑) これくらい賢くないと、成功報酬の謳い文句に騙されてしまうんだよね。確かに経済学には、そうそう詳しくないが、経済学をやってる人間を遥かに凌ぐような数学・論理学の実力もあるから大丈夫。ジャンルは違えど、筆者は宗教やネットワークビジネスには一切、引っ掛かってませんよ。初めて出会った謳い文句であっても、思考中に欺瞞が見破れるからです。

★クリック保証の謳い文句と比較★
 クリック保証の中間業者は誠実です。「ボーナス15000円!」「あなたの収入を確実に増やす!」「信頼の実績!」「高収入者続出!」とか、そんな文句はありません。規約はシッカリしており、むしろこういう点で信頼が持てます。成功報酬の規約なんて「ホームページにコンテンツはなくてもO.K.」のように、成功報酬のバナーだけのページを作ってサーチに登録しても許されるというわけで、むしろ無茶苦茶です。クリック保証では到底考えられません。なお、ボーナスが出るという事は、いかに通常の報酬が安いかを物語っています。クリック保証では、既にボーナスが含まれた単価を提供している事を忘れてはなりません。
  「チャンスがあります!」というのは聞き飽きた。欲しいのはお金のチャンスではなくお金なのだ。

★成功報酬のお誘いメール1★
 こんなメールが着た人もいるだろう。
 1クリック○円 といったクリック型のバナークリックプログラムの時代は終わりました。これは、1クリック当たりの単価が低く、いくら大きくPRしても報酬が少ないためです。
 文脈としては、あたかもサイト運営者の報酬が少ないからクリック課金が終わったかのように語っているが全くの虚偽だ。なぜなら、サイト運営者の報酬が多いからクリック課金が終わって欲しいというのが真実なのだから。成功報酬の広告は張ってもらえないので、クリック保証を貶めてまで張らせようとする騙りまでも成功報酬には存在するといえる。
 終わらせたいのは、1クリック○円すら払えない貧弱で臆病な業者であり、そんな業者の広告を貼った所で入会者など全然ない。特に業者と直接提携する場合は要注意。クリック保証の時代が終わる前に消滅するのはその業者でしかない。
 確かに1クリック当たりの単価は期待できなくなっている。しかし、それ以下の報酬になる危険がある成功報酬の導入などとんでもない話だ。1クリック当たりの単価が低くくても、業者は採算を取る事が難しいのが競合の激しいネットの市場なのだ。1クリック当たりの単価が低い事は、成功報酬の報酬が大きい事を意味するのではなく、むしろ、成功報酬は更に報酬が少ないと見るべき。業者が負担を増やすはずがないのだから。また、大きくPRし、保証があればクリックさせればさせる程に報酬が出るわけで、興味のない人にクリックさせても無意味な成功報酬に報酬が劣るはずがない。
 こういう業者に限って「大きいバナーを貼れば反響が得られる」などとのたまうから困り者だ。広告というのは訪問者に無視される傾向にあり、小さいバナーの方がかえって目に留まる物だ。更に業者の信用問題などを考慮すると、ダイレクトメールでの誘いに乗る気が知れない。
 1クリック○円 といったクリック型のバナークリックプログラムの時代は終わらせてはなりません。これは、1クリック当たりの単価が低くても、いくら小さくPRしても(サイト運営者にとって)報酬が多いためです。
と頭で直しておこう。

★成功報酬のお誘いメール2★
 「販売協力費・支払額が50万円を超える提携先が続々出現!」 とかあるが、それだけ売上があるなら、わざわざサイト運営者を誘わなくてもいいだろうに。貼らせれば貼らせる程に業者に有利になるのが成功報酬なわけで、そーんなに売上を上げている業者ですら広告掲載サイトを募集してる? いーや、50万円を超える提携先なんて1つもないはず。50万円の報酬を受け取るには、やはり相当なアクセスがあるのだろうが、その高アクセスサイトがその業者の広告を貼ってるとは実質考えにくい。それだけのアクセスがあり、広告掲載にも前向きのサイトがあれば、有名な中間業者との提携はまず押さえてあり、広告は既にたくさん設置されているわけで、直接提携の余地はない。また、そんなに大きなアクセスのサイトに掲載されているならば、聞いた事もない業者のはずはない。
 ちなみに、有名な中間業者との提携に割り込めるのは、確実な収入である月極めのみ。

★成功報酬のお誘いメール3★
 ふざけたメールがあるのだが、「クリック保証広告掲載依頼」というタイトルでメールが着たはいいが、実際には成功報酬という事もあった。つまり、成功報酬なんかメールすら捨てられる事を業者は知っているのだ。

★成功報酬のお誘いサイト1★
 成功報酬のライバルは、クリック保証であり、月極めだ。クリック保証を貶める策として、
 従来は「クリック報酬型広告」のような1クリックされるごとに1円から30円の収入になる事が普通でした。このようなシステムは、興味がある人が必ずしもクリックするとは限らないので、広告料の割に収入に繋がらないという問題がありました。
 というような文言があった。まさに意味不明な文句を使い、成功報酬の方が儲かる事を強調するような広告代理店も存在する。「興味がある人が必ずしもクリックするとは限らない」とかあるが、興味のない人すらクリックするチャンスは充分にあるわけで、興味がある人でも成功するとは限らない事の方が重要。

★成功報酬のお誘いサイト2★
 笑わせてもらえるのは成功報酬を「登録保証」と称する事がある。成功報酬という言葉には保証がないイメージがあるので、クリック保証に対抗してか保証という言葉を使いたかったんだろう。しかし、登録される保証はないわけで、実際には何が保証なのか疑問だ。登録されたら必ず報酬を払う保証があるという意味に過ぎず、支払保証がありますと語っているに等しい。

★成功報酬を提示する時点で疑え★
 成功報酬を採用する業者というのは、成功報酬のリスクを考えられなかったその程度の業者なので、余程の事がない限りは商売に成功しない。一方では、非常に強気の業者の場合がある。例えば、相当有名な会社の広告ならば、成功者が次々と現れそうなイメージをサイト運営者に与えるわけで、成功報酬を採用するという具合だ。ただし、報酬は1%とかサイト運営者を嘗め腐っており、強気の定価販売状態なので成功なんかやはりない。
 しっかし成功報酬を採用する業者って、どこもかしこも「業界最高水準の報酬」と騙るが、その時点で既に騙そうとしている事をバラしているわけだ。業界最高水準だなんて嘘でしかないのだから、その他の要素も嘘ばかりといえる。

★悪徳商法との比較★
実際の悪徳商法とは、
・チラシを配ってください
・誰かがそのチラシを見て商品を買った金額の5%が手に入ります
・代理店登録料10万円をお願いします
これで成功報酬の登録料がなぜ無料なのかが解ったかい? 成功報酬でサイト運営者の登録料・会費が無料なのは、只働きになったら悪徳商法状態になってしまうからというわけだ。実際に雪だるま式に100万200万と収入が入るならば、儲かった時のみの後払いの会費を払っても元は取れるはず。つまり、登録料が無料なのは、儲からない証明と言える。
 業者がお金を儲けるには悪徳方法のようにお金自体を提供させるのではなく、労働を提供させる事でも実現する。悪い意味だけではなく、会社組織にしても、100万の仕事をやらせて、給料30万とかそんな感じなわけで、実は労働の提供は損でもあるわけだ。よく怪しげなビジネス(マルチ商法など)で「儲からなかった…労働時間を減らすまでは」とあるが、労働時間を減らした分、効率の良い仕事をすれば儲かるわけで、あながち嘘ではない。話は逸れるが、できるだけ残業してお金を儲けようなんて奴もいるが、実はサラリーマンは仕事をすればする程に金銭的な損に値する。これはネットで本格的な広告収入を得て実感した事だ。怪しげなビジネスで儲かった奴は特に実感度が高いはず。
 話は逸れ、サラリーマンで年収800万とかで喜んでいる奴もいるが、長時間の時間外労働の挙句、漸く800万というだけだ。また、この辺の収入が最も税金を痛く感じる。会社としては3000万の仕事をやってもらえるから800万とかを出すのだ。独立して同等の仕事ができれば、経費500万マイナスとしても2500万の収入だ。

《悪徳商法の混じった成功報酬》
 参加費が無料であっても損した気分になりがちなのが成功報酬だが、なんと初期費用1万円を要求する成功報酬も発見した。それだけならまだしも、サイト運営者自身のサイトの宣伝の方法と称して、クリック保証の広告を出すように奨めている。ビジネスでは経費は当たり前なのだから、登録料や広告料の経費を使う事を促すわけだ。何が悪質かというと、クリック報酬のリスクをサイト運営者に押し付け、しかも成功報酬のうまみだけを得るというふざけた提携を結ばせようという点だ。ちなみに、アダルトではなくレンタルサーバーだった。アダルトでもそうそう行わないような悪徳提携を、平気でやってのける企業もあるわけで恐ろしい。

★重要ポイント★
・クリック数を2倍にしても、成功数は2倍にならない。となると、クリック数を2倍にして報酬が2倍になるクリック保証の利点が判明する。
・成功報酬はサイト運営者にとって負担がないのではなく、只働きという金銭的・精神的リスクが存在する。
・成功報酬は業者にとってリスクがないのではなく、宣伝にならないという究極のリスクが存在する。

★教訓・諺★
・成功報酬を貼るくらいなら1日バイトしろ
・売り込むべきは、クリック保証であって成功報酬ではない
他、興味があればこちら
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