成功報酬型では儲からない
1.成功報酬型とは?
 サイト運営者が自分のページに、通信販売サイト、番組配信サイト(アダルト番組など)、出会いサイト、サラ金サイトなどへの広告を貼り、自分のサイトからの訪問者が商品を注文したり入会した場合に、定額・定率で報酬が発生する方式。
定額…注文の金額にかかわらず、一定の報酬が得られる。
定率…注文の金額に対して、何割かの報酬が得られる。

ここで、注文(購入)と入会を纏めて「成功」と呼ぶ事にする。また「成功率」とはクリックした中で成功する割合とする。

《言葉の意味をまず考える》
 成功報酬とは成功時に出る報酬というわけで、成功がなかった場合にはどうなるの?という話になる。クリック報酬でクリックがなかったらどうなるの?なんて考える人はまずいない。

2.成功報酬に騙されてはいけない
 成功報酬型は一見では理に適っており、自分のサイトから業者を辿って成功した場合に報酬を得、成功件数が多ければ多い程に儲かるような印象が与えられる。また、最新の提携システムと謳われ、1件につき100円、1000円のレベルから万単位の報酬まであり、いかにもサイト運営者が儲かりそうな印象もある。
 結論から言うと、成功報酬しか報酬のない広告は、1クリック○円のみの広告を貼るよりも儲からない。儲かると思って貼るのだから損したとも言える。もちろん、何も貼らないよりは金銭は手にする事になるが、同様な内容の業者ならばクリックスルー広告を代わりに貼った方がいいという訳で、成功報酬型だと儲け損なう事になる。
 「自分のサイトに合ったテーマなら売り込み易く、成功報酬型は最適」などとマインドコントロールまであるが、自分のサイトに合ったテーマのクリックスルーを貼っても報酬は大きい。
 1クリック○円の場合はクリック率の良さそうなバナーを選べば絶対に儲かった。しかし成功報酬では、クリック率の良さそうなバナーで、かつ内容までも良くないと支払われないなんてシステムだ。儲かるはずがない。どんなに目立たせクリックさせても、クリック先がヘタレなら駄目なわけだ。広告を貼る人は通常、広告をクリックした先のサイトの詳細なんて調べない。調べてから行えば成功率の良さそうな業者を選べる確率は上がるが、広告を貼るだけでも手間なのに、クリック先の内容まで調べる手間は払えない。手間をかけて調べたはイイが、キミが成功の犠牲者なったらどうする? これは煽りではなく、成功率が余りに低いのに直面し、ホントは成功してるんじゃないの?という疑念から自分で入会テストをしてみる者もいる。するとちゃんとカウントされるわけで、あながち騙しとも限らないと気付くのだが、同時に成功率の低さを認識できるわけだ。カードローン会員などは、むしろこのサイト運営者に入会させようと企んでいる場合もある。それ程に入会率が低いわけだ。「アクセス数が少なくても成功報酬なら大丈夫」という裏には、アクセス数の少ない多くのサイト運営者こそがお客さんのメインという状況もあるわけだ。

《報酬は相当低い》
 とあるアクセスの大きなサイト(トップページだけで1日5000アクセス)で、広告説明ページに月極5000円と記してあるにもかかわらず、成功報酬のお誘いしかないという話だ。つまり、1日5000アクセスですら、1つの広告だけで月5000円は危ういと言える。例えば、「1件獲得につき5500円!」とかいう謳い文句で集める業者があったとして、2件3件の獲得があれば、月極め5000円の方がスポンサーにとって相当美味しい計算のはずだ。

3.クリック率と成功率
 バナーの質や広告の貼り方にもよるが、クリック率は0.5%未満が通常だ。つまり、200回目にさせれば、1回くらいは押してくれるというわけだ。クリックした訪問者が、更にそこで注文や入会をする確率を考えよう。もう判っただろう、成功報酬では馬鹿を見やすいのだ。

 このような広告があって、クリックする気になったかい?

 クリックしたならば、そこで入会、購入しようと思ったかい?

4.報酬額
 成功報酬が100円とかそんなレベルの場合もあります。単純に考えてみましょう。1クリック3円なら33クリックで100円ゲットできます。33人に1人も成功すると思いますか? 思ったとしても、実際には未成年や訪問するだけ(表示して5秒以内に閉じる)や冷やかしがほとんどなんだから、そんな高確率の成功はあり得ません。それにしても、100円や200円の報酬では…確かに個々の契約自体も2000円程度なのだろうが…。とにかく、成功で動く金額自体が少ない場合が通常で、成功報酬が更に微々たる金額の場合が多いわけです。
 なんて言うか成功率が小さいからこそ、サイト運営者に目立つ場所に貼らせるのを薦めるわけで、目立ってなかったら報酬の発生可能性がほぼ無となるわけだ。成功報酬のシステムを採用するのは勝手だか、それをあたかも儲かるように思わせるのだけは許せない。

5.成功報酬型にも2種類ある
1- 中間業者が存在し、多くの業者から広告が選べ、自分が手を結んだ業者からの報酬の合計金額が手に入る
 元々馬鹿を見がちな成功報酬だが、合計されれば報酬の発生する金額に届く期待は高まる。しかし、中間業者がマージンを取るわけなので、個々の報酬は割安。

2- 業者と直接提携し、成功報酬を得る
 元々馬鹿を見がちな成功報酬に加え、1つの業者の成功報酬を累計するので、報酬の発生する金額に届きにくい。また、その業者自体が信用できるとは限らず、成功したかどうかも把握できない。つまり、成功報酬が10%だろうが50%だろうが、そもそも報酬が支払われない事が通常と考えて良い。特にアダルト配信では、まず疑った方が良い。

 なお、クリックスルーは前者の「中間業者が存在し、多くの業者から広告が選べ、報酬の合計金額が手に入る」に該当する。また、直接業者と提携する時は月極めにするべき。

《成功報酬の受け取り方法》
 クリックスルーにしても成功報酬型にしても、支払い金額が10000円以上になったなど、一定の額が累計された場合に金銭を手にできる。つまり、仮に成功報酬が500円あっても、収入としては0円である。
 なお、請求しないと支払われない場合も多い。万一倒産したら、「何月末までに請求してください(請求しないと無効です)」と称して、踏み倒される危険もある。

6.低率・低額は相手にするな
 相手にしてはいけない成功報酬の広告だが、定率で5%未満の奴だ。たとえ成功したとしても1%や3%しか払うつもりがなく、まさにサイト運営者を嘗めた行為だ。20%とか、定額500円とかなら話は解るが、クリックにお金を払わず、成功したとしても報酬を払う気が無いような低報酬のスポンサーは無視すべき。たとえ、読者が成功報酬を好きであっても相手にしてはならない。なぜなら、それに味を占めて、いつまでもその手で嘗めてくるからだ。

7.成功率は読めない
 クリック率というのはホームページとテーマが似ているかと、バナーの質で予想できる。クリック保証では成功率など気にせずに、クリック率の良好だけを追い求めれば良いわけだ。クリックによる訪問をどう活かすかはスポンサーの自由だという考えだし、安いクリックで大きな売り上げ出すならば、むしろ頼もしく、クリック単価の上昇も期待できる。よって、自分のサイトから辿って業者がボロ儲けしたとしても、サイト運営者は損した気持ちにはならない。そんな懸念など余計なお世話だ。
 一方では、成功率は読めないので、仮に成功報酬が1万円とあった場合、一体、どんな確率か予想できない。通常は1万円の報酬のために1万クリック以上送る必要があり、1クリック1円未満なので、1万円とかに騙されてはいけない。以降のページで述べるが、1万の報酬の成功が簡単に起きるならば、1クリック3円程度で訪問者を集めた方が業者は安上がりとなる。

8.訪問させてからが決め手
 クリックスルーではクリックさえさせてしまえば、後はスポンサーの活用に委ねられサイト運営者は関知しなくて良いが、成功報酬では更にその業者のページに営業力がないと駄目なわけで、サイト運営者がクリックさせる為に売り込んでも仕様が無いわけです。逆にサイト運営者が売り込みを行ってクリック数が増えた場合には、仮に成功報酬を得たとして、1クリックの単価自体は馬鹿のように安くなります。サイト運営者の売り込みは成功率を上げるのではなく、クリック数を上げるだけになる可能性を忘れてはいけません。
 クリック保証ではクリックさせる努力さえすれば良いです。しかし、成功報酬ではクリックさせ、かつ成功させる努力もせねばなりません。そんな器用なマネを素人が出来るでしょうか? せめてクリックをさせる努力くらいは実るかも知れません。しかし、それは同時にクリック単価を著しく下げる要因となります。業者が訪問者をたくさん受け入れたい方針の場合には、クリック単価を1円未満にしたいから成功報酬というのがあると考えてください。成功報酬の方が、クリック1円よりもお金を払う事になるなら、クリック保証を採用していないのです。いずれにせよ、1クリックの単価という明瞭会計から、不明瞭な成功報酬にサイト運営者が誘導されている事は間違いありません。

9.そもそも馬鹿らしくないかい?
 成功したら報酬を貰えるのは当たり前として、何でタダで広告貼らないといけないの? 根本的にスポンサーの姿勢が気に食わない。何だかんだ言いながら、成功報酬とはタダでリンクを作らせる事ができる、恐るべき形式である事を忘れてはならない。成功報酬ではサイト運営者は売り込んだりする訳だが、その売り込み料が払われていないのである。
 なお、クリック保証にしても、表示させるだけで宣伝になるわけで、本当ならばお金を払って欲しい所だ。サイト運営者が一歩譲って、クリックした時にだけお金を貰うという形態なのだ。ちなみに、1日に万単位でアクセスのあるサイト向けに、表示させただけで0.01円という表示型広告もある。

10.儲けた人に返すだけ
 広告を貼っても、売り上げを上げてくれなかった人には渡さないという非道な方式が成功報酬といえる。あんまり関係無いが、賃金形態の成果主義というのも、確かに実績のある人には分配するが、その分配を上回る金額が他の人から削られるという、結局は人件費削減という事を忘れてはならない。

★ネット上で買うとは限らない★
 ネットの広告を見て商品に興味を抱いても、街の店で購入する可能性がある。つまり、これでは宣伝をサイト運営者がタダで奉仕してるようなものだ。ここで絶対的にクリック保証が必要となるわけだ。もちろん、ネットに特化された商品の場合には関係ない。

★成功報酬の方が儲かるというのは大嘘★
 成功報酬の方がサイト運営者が儲かるなんて嘘である。サイト運営者が儲かる=スポンサーの負担が増えるというわけで、負担を増やしたい(サイト運営者を儲けさせたい)ならクリック単価を増やせばいいだけだ。報酬は減らしたいが、クリック単価を減らすとバレバレなので、成功報酬にして報酬減を誤魔化されている事を認識せねばならない。

★不景気と報酬減★
 不景気と同時にサイト運営者への報酬が少なくなったのは言うまでもない。一方では成功報酬が盛んになっている。それは即ち、成功報酬=報酬が少ないと考えて良いのだ。大体、今は不景気なんだから、成功なんてそうそうない。好景気になればの話だが、逆にクリック保証が蔓延する可能性もある。なぜなら、安いクリック報酬で利益を上げられるからだ。

★成功報酬は嫌われている★
 成功報酬をやっているサイト運営者は好き好んでやっているわけではない。意見を聞くと、「成功報酬は好きじゃないけどやっている」というサイト運営者が多いのだ。つまり、広告提示を見るだけでサイト運営者は内心気に食わないのだ。嫌な事をやらせている事を、広告を出したい業者や仲介業者は知るべきだ。筆者にしても、成功報酬の広告募集など冷たい目で見ているだけで、一切相手にしない。と言うか、こんなサイトを作る程に嫌いなのだ。
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